浅草川大川端宮戸川
AreaSceneSeasonEtc

名所江戸百景 No.60浅草川大川端宮戸川

 隅田川は、荒川の千住大橋より下流の名前である。隅田川はさらに下流の浅草辺りになると、浅草川と呼ばれ、またここは、浅草寺本尊の観音像が取り上げられた川であることから、宮戸川とも言った。また両国橋辺りから下流の大橋辺りまでを大川と言い、その両岸を大川端と言った。
 この絵には、大山参りの団体である大山講の二組が描いてある。大山とは丹沢山塊の東端に聳える三角形の端正な山で、別名を雨降山ともいい、山頂には大山石尊を祀る石尊社が、中腹には不動尊を祀った不動堂が建っていた。もともと、農民が雨乞いするための霊場であったが、江戸時代中期頃から、江戸の町人らが大山講を組んで、主として6月27日から7月17日の盆の時期に、石尊社へ参詣に出掛ける風習が生じた。
 彼らは、両国橋東詰にあった水垢離場で水垢離をして、身を清めた後、梵天と木太刀を押し立て、先達役が法螺を吹くと、一同口を揃えて「懺悔懺悔(ざんげざんげ)、六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と繰返し唱えながら舟に乗って浅草川を渡った。この絵には、舟で川を渡る2組の大山講の団体が示されている。
 この絵の左に見える、浅草川の岸が切れている所は神田川の河口で、河口近くに架かっていた橋を柳橋と言った。この橋の北には有名な柳橋という料亭街があった。
 浅草川の上流に見える橋は吾妻橋で、遠景に聳えている山は筑波山である。

浅草川大川端宮戸川


¥32,000 (税抜)
日本円 (¥) - JPY
  • 日本円 (¥) - JPY
  • United States dollar ($) - USD
カートに入れる

※こちらの商品には専用額が付属しています

>> 専用額について詳しくはこちら

本商品は江戸時代より変わらぬ技術・技法を継承し、伝統の多色摺り木版画を制作する「江戸木版画」というブランドとして、経済産業大臣指定伝統的工芸品、東京都伝統工芸品に指定されております。

・越前生漉奉書使用
・版画寸法:タテ約34cm×ヨコ約22 cm
・額入り(専用額について)

※ 額無しでのご注文も承っております。備考欄に「額無し希望」とご記入をお願いいたします。折り返しのメールにて金額を変更いたします。

江戸時代の地図


浅草川大川端宮戸川 > 復刻古地図を見る

現在の地図


> 大きい地図で見る

関連浮世絵


復刻浮世絵専用額


専用額1 専用額2

深いブラウンがモダンな印象の木製額で、シンプルなデザインはどのようなインテリアにも馴染みます。 浮世絵木版画は寸法の比率が特殊であるため、既成の額では余白と作品のバランスが不自然になってしまうことが多いですが、こちらの専用額をご利用いただければ、商品が到着したその日から、作品を美しく飾っていただけます。また、紐を通し替えるだけで簡単に縦横どちらの向きでもお使い頂け、作品の入れ替えはとても簡単です。 ガラスの代わりに丈夫で軽いアクリル板を使用していますので、輸送や持ち運びも安心です。

  • 対応商品:復刻浮世絵作品
  • 寸法:縦51.0cm x 横35.0cm x 厚さ2.0cm
  • 材質:木材・アクリル
  • 重さ:1.3kg
  • 日本製

SHOPPING BAG

浅草川大川端宮戸川
数量: 1 価格: ¥32,000
小計¥32,000
カートを確認する