佃しま住吉の祭
AreaSeasonEtc

名所江戸百景 No.55佃しま住吉の祭

 摂津国西成郡佃村(大阪)の漁師たちは、色々な折に徳川家康のために便宜を図った。これに恩義を感じていた家康は、天下を取って江戸へ入府すると、漁師36名を江戸へ呼び寄せ、漁獲の許可を与えて江戸に住まわせた。後に彼らは隅田川河口の寄洲を幕府から与えられたので、ここに島を造成して移り住んだ。そして自分たちの生国の名前を取ってこの島を「佃島」と名付けた。
 さらに彼らは、自分たちの郷土の産土神(うぶすながみ)であり、海上の守護神であった住吉神社の祭神を勧請して、この島に住吉神社を建立した。この社の祭は6月28日から29日にかけて行なわれた。祭が近づくと、「住吉大明神」と書かれた大幟が社の前に立てられ、佃囃子の笛の音に合わせてはためいていた。豊漁を祈るこの祭は、すべて佃島の住吉講の人々が取り仕切り、部外者の介入は一切許されなかった。祭の二日目には、大きな神輿が威勢のよい下帯姿の若衆連中によって海中まで担ぎ込まれ、祭を盛り上げていた。
 佃島付近で取れる白魚は極めて美味で、徳川家康も好んで食べたという。佃島の漁師たちは毎年11月から3月までの間に取れた白魚はすべて幕府へ献上することになっていた。佃島を背景にして、永代橋の付近で、夜佃島の漁民が、漁火を焚き四ツ手網を使って、白魚漁をしている有様が、 No.4に描かれている。

佃しま住吉の祭


¥32,000 (税抜)
日本円 (¥) - JPY
  • 日本円 (¥) - JPY
  • United States dollar ($) - USD
カートに入れる

※こちらの商品には専用額が付属しています

>> 専用額について詳しくはこちら

本商品は江戸時代より変わらぬ技術・技法を継承し、伝統の多色摺り木版画を制作する「江戸木版画」というブランドとして、経済産業大臣指定伝統的工芸品、東京都伝統工芸品に指定されております。

・越前生漉奉書使用
・版画寸法:タテ約34cm×ヨコ約22 cm
・額入り(専用額について)

※ 額無しでのご注文も承っております。備考欄に「額無し希望」とご記入をお願いいたします。折り返しのメールにて金額を変更いたします。

江戸時代の地図


佃しま住吉の祭 > 復刻古地図を見る

現在の地図


> 大きい地図で見る

関連浮世絵


復刻浮世絵専用額


専用額1 専用額2

深いブラウンがモダンな印象の木製額で、シンプルなデザインはどのようなインテリアにも馴染みます。 浮世絵木版画は寸法の比率が特殊であるため、既成の額では余白と作品のバランスが不自然になってしまうことが多いですが、こちらの専用額をご利用いただければ、商品が到着したその日から、作品を美しく飾っていただけます。また、紐を通し替えるだけで簡単に縦横どちらの向きでもお使い頂け、作品の入れ替えはとても簡単です。 ガラスの代わりに丈夫で軽いアクリル板を使用していますので、輸送や持ち運びも安心です。

  • 対応商品:復刻浮世絵作品
  • 寸法:縦51.0cm x 横35.0cm x 厚さ2.0cm
  • 材質:木材・アクリル
  • 重さ:1.3kg
  • 日本製

SHOPPING BAG

佃しま住吉の祭
数量: 1 価格: ¥32,000
小計¥32,000
カートを確認する