江戸三大祭の「深川の八幡さま」で賑わう町
収図範囲は、北は竪川から南は海辺、西は大川から東は横川。絵図題名色紙形の下から伸びる新大橋は、両国橋に次いで完成した墨田第3の橋。目の前の御籾蔵は、七分積金による幕府の救荒米備蓄蔵。北の御舟蔵は「安宅丸」以来、多くの幕府艦船を格納した。南に見える永代橋は落橋事故で有名。文化4年(1807)、富岡八幡宮祭礼の群集の重みに耐え切れず崩落、1500人が亡くなったという。その富岡八幡宮は寛永4年(1627)に建立。「深川の八幡さま」の名で親しまれ、深川祭は江戸三大祭の一つ。西の越中島調練所は、黒船来航後に設けられた練兵所。