冨嶽三十六景 No.32遠江山中
遠江山中は、静岡県西部地方を描いたものと想像されるが、その場所は特定されていない。
画面中央には、斜めに巨大な角材が描かれ、木挽が上と下で大鋸引きをしている。その構成は幾何学的で、何より高く描かれた材木を支える柱の三角の空間から富士を覗かせ、山容の三角と相対する連続で、不思議な空間が違和感なく表現されている。本図は、北斎の計算された構図によって完成された、佳作ということができる。
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本商品は江戸時代より変わらぬ技術・技法を継承し、伝統の多色摺り木版画を制作する「江戸木版画」というブランドとして、経済産業大臣指定伝統的工芸品、東京都伝統工芸品に指定されております。
・越前生漉奉書使用
・版画寸法:タテ約25cm×ヨコ約38 cm
・額入り(専用額について)
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