冨嶽三十六景 No.5山下白雨
険しくそびえる山頂は、降雪に純白の美しい姿をみせ、天空は雲一つない快晴となっている。しかし中腹は、湧き出る夏雲がみられ、山麓に下ると一面黒々として強烈に赤い稲妻が走っている。おそらく表題のように、地上では俄雨となっているのだろう。
北斎は、天候すら超越する富士の山容を、壮大な発想で存分にこのー図に収め、微動だにしない力強さを描出しているのである。なお北斎は、『富嶽百景』二編の「夕立の不二」に同様な構想による図をくり返し載せている。
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本商品は江戸時代より変わらぬ技術・技法を継承し、伝統の多色摺り木版画を制作する「江戸木版画」というブランドとして、経済産業大臣指定伝統的工芸品、東京都伝統工芸品に指定されております。
・越前生漉奉書使用
・版画寸法:タテ約25cm×ヨコ約38 cm
・額入り(専用額について)
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