険しくそびえる山頂は、降雪に純白の美しい姿をみせ、天空は雲一つない快晴となっている。しかし中腹は、湧き出る夏雲がみられ、山麓に下ると一面黒々として強烈に赤い稲妻が走っている。おそらく表題のように、地上では俄雨となっているのだろう。 北斎は、天候すら超越する富士の山容を、壮大な発想で存分にこのー図に収め、微動だにしない力強さを描出しているのである。なお北斎は、『富嶽百景』二編の「夕立の不二」に同様な構想による図をくり返し載せている。
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