市中繁栄七夕祭
AreaSceneSeasonEtc

名所江戸百景 No.73市中繁栄七夕祭

 七夕とは7月7日の夜、天の川の西岸にある織女星と、東岸にある牽牛星とが年一度天の川で、逢瀬を楽しむという伝説に基づいて、星祭をする年中行事である。この日に供物をして、婦女子が裁縫などの手芸の上達を祈るという思想は中国から伝来し、奈良時代から宮中で始まった。江戸時代になると、この風習が民間にも広がり、この夜に両星に供物を捧げて願い事をすると、何事であれ叶えられると信じられるようになった。
 そこで、人々は五色の紙で色紙や短冊を作り、和歌や、習字や、裁縫が上達するようにと願い事を記し、庭に立てた若竹に結び付けて祈った。
 四代目広重を名乗った菊池貫一郎氏は、初代広重の描いたこの絵を見て書いたと思われる文章を残している。それをつぎに引用させて頂く。「例年七月七日は七夕祭とて、色紙結わい付けたる竹に酸漿(ほおずき)を幾個となく数珠(じゅず)の如くつらねたるを結び、また色紙にて切りたる網ならびに色紙の吹き流し、さては紙製の硯・筆・西瓜の切口・つづみ・太鼓・算盤(そろばん)・大福帳などをつりて、高く屋上に立つること昨日よりなり。・・・・・・その立てつらなりし様は実に見事にして空もおおうばかりなるは、大江戸の太平、繁盛なるを知られたり」。この文章に書かれていないものに、この絵には酒呑みが竹に吊るしたと思われる、ひさご(瓢)と杯(さかずき)が、また金持になれるようにと祈った者が吊るした、千両箱が描かれている。

市中繁栄七夕祭


¥32,000 (税抜)
日本円 (¥) - JPY
  • 日本円 (¥) - JPY
  • United States dollar ($) - USD
カートに入れる

※こちらの商品には専用額が付属しています

>> 専用額について詳しくはこちら

本商品は江戸時代より変わらぬ技術・技法を継承し、伝統の多色摺り木版画を制作する「江戸木版画」というブランドとして、経済産業大臣指定伝統的工芸品、東京都伝統工芸品に指定されております。

・越前生漉奉書使用
・版画寸法:タテ約34cm×ヨコ約22 cm
・額入り(専用額について)

※ 額無しでのご注文も承っております。備考欄に「額無し希望」とご記入をお願いいたします。折り返しのメールにて金額を変更いたします。

江戸時代の地図


市中繁栄七夕祭 > 復刻古地図を見る

現在の地図


> 大きい地図で見る

関連浮世絵


復刻浮世絵専用額


専用額1 専用額2

深いブラウンがモダンな印象の木製額で、シンプルなデザインはどのようなインテリアにも馴染みます。 浮世絵木版画は寸法の比率が特殊であるため、既成の額では余白と作品のバランスが不自然になってしまうことが多いですが、こちらの専用額をご利用いただければ、商品が到着したその日から、作品を美しく飾っていただけます。また、紐を通し替えるだけで簡単に縦横どちらの向きでもお使い頂け、作品の入れ替えはとても簡単です。 ガラスの代わりに丈夫で軽いアクリル板を使用していますので、輸送や持ち運びも安心です。

  • 対応商品:復刻浮世絵作品
  • 寸法:縦51.0cm x 横35.0cm x 厚さ2.0cm
  • 材質:木材・アクリル
  • 重さ:1.3kg
  • 日本製

SHOPPING BAG

小計¥0
カートは空です