角筈熊野十二社 俗称十二そう
AreaSeasonEtc

名所江戸百景 No.50角筈熊野十二社 俗称十二そう

 角筈村は、内藤新宿の西で二股に分かれていた、甲州街道と青梅街道との間にあった。
 応永年間(1394~1427)に、紀州から鈴木某なる者が流れて来て、ここで馬の売買をしていた。彼は家の近くに小祠を建てて、自分の出身地である紀州熊野の産土神である熊野権現を祀った。その後彼は商売に成功し大金持ちとなった。そこで彼は、これは権現のお蔭だと考え、小祠を建て直し紀州の熊野三社から、三所権現、四所明神、五所の王子の計十二所の神を勧請して祀った。一つの社に十二の神を相殿したので十二相殿とも言われ、これから後に十二そうともいわれるようになった。
 社殿は岡の上に南面して建っていて、辺りには松、杉、樅(もみ)、柏などの古い木が、鬱蒼として繁茂していた。また、社の境内には、花の咲く桜、桃、杏(あんず)、李(すもも)などが植っていた。そして、この社の西には弁天池があり、また北東には滝があって、落ちた水が渓流となって流れていた。池の周りには料理屋も建ち並び、桜、紅葉、雪見などの清遊の地として、江戸の文人墨客に特に親しまれていたという。そもそもこの社は、厄除の御利益があるとして多くの人々の信仰が篤かったが、また他方、十二そうとは十二の相を持つ社に通ずるとして、人相、面相などを重んずる芝居の役者の参詣も多かったという。

角筈熊野十二社 俗称十二そう


¥32,000 (税抜)
日本円 (¥) - JPY
  • 日本円 (¥) - JPY
  • United States dollar ($) - USD
カートに入れる

※こちらの商品には専用額が付属しています

>> 専用額について詳しくはこちら

本商品は江戸時代より変わらぬ技術・技法を継承し、伝統の多色摺り木版画を制作する「江戸木版画」というブランドとして、経済産業大臣指定伝統的工芸品、東京都伝統工芸品に指定されております。

・越前生漉奉書使用
・版画寸法:タテ約34cm×ヨコ約22 cm
・額入り(専用額について)

※ 額無しでのご注文も承っております。備考欄に「額無し希望」とご記入をお願いいたします。折り返しのメールにて金額を変更いたします。

江戸時代の地図


角筈熊野十二社 俗称十二そう > 復刻古地図を見る

現在の地図


> 大きい地図で見る

関連浮世絵


復刻浮世絵専用額


専用額1 専用額2

深いブラウンがモダンな印象の木製額で、シンプルなデザインはどのようなインテリアにも馴染みます。 浮世絵木版画は寸法の比率が特殊であるため、既成の額では余白と作品のバランスが不自然になってしまうことが多いですが、こちらの専用額をご利用いただければ、商品が到着したその日から、作品を美しく飾っていただけます。また、紐を通し替えるだけで簡単に縦横どちらの向きでもお使い頂け、作品の入れ替えはとても簡単です。 ガラスの代わりに丈夫で軽いアクリル板を使用していますので、輸送や持ち運びも安心です。

  • 対応商品:復刻浮世絵作品
  • 寸法:縦51.0cm x 横35.0cm x 厚さ2.0cm
  • 材質:木材・アクリル
  • 重さ:1.3kg
  • 日本製

SHOPPING BAG

小計¥0
カートは空です