御江戸の中心、曲輪の内の屋敷街
収図範囲は、大手町・丸の内・皇居前広場、そして皇居。御城は空白になっているが、将軍が住む本丸・二の丸・三の丸と、次期将軍や大御所が住む西の丸、そして御三家の田安殿と清水殿の屋敷がある北の丸からなっている。御城の正面にあるのが大手御門、勝手口にあたるのが平川御門。外濠と馬場先濠に囲まれた大名小路は、その名のとおり、老中・若年寄などの幕閣や有力大名の上屋敷が建ち並んでいた。数寄屋橋御門内に南町御奉行所、呉服橋御門内に北町御奉行所が設けられ、また、辰ノ口の御評定所の門前には有名な目安箱が置かれていた。