飛鳥山北の眺望
AreaSceneSeasonEtc

名所江戸百景 No.17飛鳥山北の眺望

 上野の山から西北の同じ台地上に、諏訪の台、道灌山と名前を変えた土地が続き、この台地が王子の滝の川で切断される手前に飛鳥山があった。この山は諏訪の台と同様に東方に広がった眺望は絶景であった。この山の東の縁の崖上からは、眼下に広がった田圃や畑の平地が見え、この平地の縁を荒川(隅田川の上流)が左から右へ溶々として流れ、またその先には、別の川である古利根川(江戸川)も流れていた。また地平線上には左に日光の山々が連なり、右には筑波山が聳えて見えた。
 江戸一番の桜の名所は上野の山であった。しかしここは将軍家の菩提寺の寛永寺があって取り締りが厳しく、町民が思い切り羽を伸ばして、桜見物をするわけにはいかなかった。
 そこで八代将軍吉宗は、町民たちが気楽に桜見物ができるようにと、飛鳥山一帯に桜の木を数千本植えさせた。飛鳥山は、江戸の町民にとって上野の山よりは遠方とはいえ、2里(約8km)であり、日帰りできる圏内であったので、桜見物には大勢の江戸の町民たちが押しかけた。
 この絵には、飛鳥山の桜見物の様子が描かれている。芝生に毛氈を敷きゆっくり桜見を楽しむ者、踊ってうかれる者、山を散策しながら桜見物をする人たちが見えている。山の縁では土器(かわらけ)を投げて興じている者もいる。
 なお、飛鳥山の名は、山中の地主山という小高い土地に、飛鳥明神を祀る社があったことに由来するという。

飛鳥山北の眺望


¥32,000 (税抜)
日本円 (¥) - JPY
  • 日本円 (¥) - JPY
  • United States dollar ($) - USD
カートに入れる

※こちらの商品には専用額が付属しています

>> 専用額について詳しくはこちら

本商品は江戸時代より変わらぬ技術・技法を継承し、伝統の多色摺り木版画を制作する「江戸木版画」というブランドとして、経済産業大臣指定伝統的工芸品、東京都伝統工芸品に指定されております。

・越前生漉奉書使用
・版画寸法:タテ約34cm×ヨコ約22 cm
・額入り(専用額について)

※ 額無しでのご注文も承っております。備考欄に「額無し希望」とご記入をお願いいたします。折り返しのメールにて金額を変更いたします。

江戸時代の地図


飛鳥山北の眺望 > 復刻古地図を見る

現在の地図


> 大きい地図で見る

関連浮世絵


復刻浮世絵専用額


専用額1 専用額2

深いブラウンがモダンな印象の木製額で、シンプルなデザインはどのようなインテリアにも馴染みます。 浮世絵木版画は寸法の比率が特殊であるため、既成の額では余白と作品のバランスが不自然になってしまうことが多いですが、こちらの専用額をご利用いただければ、商品が到着したその日から、作品を美しく飾っていただけます。また、紐を通し替えるだけで簡単に縦横どちらの向きでもお使い頂け、作品の入れ替えはとても簡単です。 ガラスの代わりに丈夫で軽いアクリル板を使用していますので、輸送や持ち運びも安心です。

  • 対応商品:復刻浮世絵作品
  • 寸法:縦51.0cm x 横35.0cm x 厚さ2.0cm
  • 材質:木材・アクリル
  • 重さ:1.3kg
  • 日本製

SHOPPING BAG

小計¥0
カートは空です