冨嶽三十六景 No.2甲州三坂水面
御坂(三坂)から、富士と河口湖を眺望した図である。画中には一艘の舟がみえ、舟中の二人の漁師以外全く人物の姿はない。その舟が浮かぶ湖面も波一つなく、名状し難い不思議な静寂さが漂っている。
ところで本図には、二つの疑問が挙げられている。一つは、富士の位置と水面に映る影の位置が異なる点。もう一つは、水面の影は山頂に雪を頂いているのに、なぜ実際の富士には雪がみえないのか、といった点である。北斎の意図は奈辺にあるのか、今もって明らかではない。
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本商品は江戸時代より変わらぬ技術・技法を継承し、伝統の多色摺り木版画を制作する「江戸木版画」というブランドとして、経済産業大臣指定伝統的工芸品、東京都伝統工芸品に指定されております。
・越前生漉奉書使用
・版画寸法:タテ約25cm×ヨコ約38 cm
・額入り(専用額について)
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