三島越は、甲府から籠坂峠を越え、御殿場より三島ヘ入る道のことと考えられている。 北斎は、大胆にも画面中央に堂々たる巨木を配し、その後方の雲中に笠雲をいただく富士を描き出すという、思いもよらない奇抜な構図をみせている。しかし、雄大な山深い自然を表現するのには、十分成功したー図といっていいだろう。 ちなみに、この国を発表する以前の文化14年(1817)に絵手本の『北斎漫画』七編でも、同じ「甲州三島越」の図を載せているが、この図のような巨木は描かれていない。
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