にい宿のわたし
AreaSeasonEtc

名所江戸百景 No.93にい宿のわたし

 江戸時代には、重要な街道である五街道の他に、脇往還といわれる付属的街道があった。水戸街道もその一つで、江戸から徳川御三家の一つ水戸家のある水戸へ通じていた。
 江戸の千住大橋を渡って、北千住宿で奥州街道と分かれてきたこの街道は、亀有から中川を舟で渡っていた。渡った先に宿場があり、当時新しくできた宿場ということで「新宿(にいじゅく)」と呼び、またその手前の中川の渡しを「新宿の渡し」と呼んだ。中川の川幅はそれ程なく、水勢も和やかで、舟銭も取らなかったという。
 新宿の外れで、水戸街道から佐倉街道が分岐していた。これらの街道の沿道には料理屋、旅籠屋、茶屋などが軒を連ねており、料理屋では中川で獲れる鯉、鮒、鱸(すずき)などの料理が名物として出されていた。
 この絵は亀有側から対岸の新宿を望んで描いたものであろう。左に見える建物は料理屋と思われる。渡し舟を降りた旅人たちが、料理屋へ向かって歩いている。料理屋へ入りかけているのは商人であろう。荷物を両端に付けた天秤棒を担いだ下男を連れている。料理屋近くにある川岸の船着場のような所では男が釣り糸を垂れ、川の中央を下って行く藁蓆(わらむしろ)の帆掛舟は、大量の荷物を江戸の町まで運んで行くものと思われる。また遠景の山は日光の山々であろう。

にい宿のわたし


¥32,000 (税抜)
日本円 (¥) - JPY
  • 日本円 (¥) - JPY
  • United States dollar ($) - USD
カートに入れる

※こちらの商品には専用額が付属しています

>> 専用額について詳しくはこちら

本商品は江戸時代より変わらぬ技術・技法を継承し、伝統の多色摺り木版画を制作する「江戸木版画」というブランドとして、経済産業大臣指定伝統的工芸品、東京都伝統工芸品に指定されております。

・越前生漉奉書使用
・版画寸法:タテ約34cm×ヨコ約22 cm
・額入り(専用額について)

※ 額無しでのご注文も承っております。備考欄に「額無し希望」とご記入をお願いいたします。折り返しのメールにて金額を変更いたします。

江戸時代の地図


にい宿のわたし > 復刻古地図を見る

現在の地図


> 大きい地図で見る

関連浮世絵


復刻浮世絵専用額


専用額1 専用額2

深いブラウンがモダンな印象の木製額で、シンプルなデザインはどのようなインテリアにも馴染みます。 浮世絵木版画は寸法の比率が特殊であるため、既成の額では余白と作品のバランスが不自然になってしまうことが多いですが、こちらの専用額をご利用いただければ、商品が到着したその日から、作品を美しく飾っていただけます。また、紐を通し替えるだけで簡単に縦横どちらの向きでもお使い頂け、作品の入れ替えはとても簡単です。 ガラスの代わりに丈夫で軽いアクリル板を使用していますので、輸送や持ち運びも安心です。

  • 対応商品:復刻浮世絵作品
  • 寸法:縦51.0cm x 横35.0cm x 厚さ2.0cm
  • 材質:木材・アクリル
  • 重さ:1.3kg
  • 日本製

SHOPPING BAG

小計¥0
カートは空です